こんにちは、クロムです。
今回は普段はあまり書かないような内容を書きます。
私はハースストーンを天下のBlizzardが開発するDCG代表!押しも押されもしない不動の存在!のように感じていました。
今年で10年目!「ハースストーンは終わらないコンテンツ」という安心感がありました。
ですが、今回発表された2023年ハースストーン競技シーンの内容を見ると、その安心感がガラガラと崩れていくような感覚を覚えました。
2023年のHS競技シーン内容
詳細はこちら
比較として2022年の内容はこちら
変更点まとめ
2022年 | 2023年 | |
---|---|---|
スタンダード賞金総額 | 2,500,000ドル | 500,000ドル |
マスターズツアー賞金 | 1,500,000ドル | 0 |
マスターズツアー回数 | 6回 | 3回 |
マスターズツアー参加人数 | 400人 | 16人 |
マスターズ予選 | あり | なし |
ロビレジェ賞金総額 | 500,000ドル | 150,000ドル |
ロビレジェ回数 | 9回 | 3回 |
中国勢の参加 | 可 | 不可 |
日本などの地方配信 | あり | なし |
スタンダードTwitch配信 | なし | あり |
特に注目すべきは
賞金総額 300万ドル→65万ドル 235万ドル減額
マスターズツアー人数 最大2400人→最大48人 超小規模化
スタンダード賞金大会は、世界選手権(8人)のみというあまりにも狭き門です。
世界選手権の枠は、年間ランク成績上位5人+マスターズツアー優勝者3人のみです。
世界で8人しかスタンダードの賞金を受け取れません。
マスターズツアーの16枠に出るためには、3ヶ月間ランク上位を維持し続ける必要があります。たった16人しか出れず、ランク戦上位維持の苦行に耐えた末に出場できたとしても賞金が発生しないため、優勝以外無意味という大会です。選手はこの理不尽に耐えられるでしょうか。
BGロビーレジェンドも同様で、3回しか開催されないため3ヶ月間ランク上位を維持し続けないと出れない仕様になりました(1大会の賞金は去年と同額)。
【まとめ】
2023年で変化した点は主に以下の3点です。
・賞金の大幅減額
・大会の小規模化
・出場機会の難化
これを受けて様々な反応がありました。
反応
2022年世界選手権王者Bunnyhoppor
HSEsportsは事実上終わった。競技シーンのみんなには本当に辛いことだ。
I've had a feeling that this year could be bad, but not THIS bad. HSEsports is essentially cancelled. This truly stings for everyone in the competitive scene.
— Raphael 'Bunnyhoppor' Peltzer (@TL_Bunnyhoppor) 2023年1月19日
It's no secret I've been trying to transition to streamer and I'll keep you posted on how things are going there... https://t.co/06py729D8a
2021年世界選手権王者posesiさん
とりあえずハースストーンはアジア競技大会は目標にやりつつ。別の道を考えますか。
— posesi (@posesi8) 2023年1月19日
2020年世界選手権王者gloryさん
正直ここまで終わるとは思ってなかったからキツイ
— glory (@glory__HS) 2023年1月19日
top100まで関係あるとか言われたらそこそこの規模期待しちゃうじゃん
グランドマスター岡伸介さん
競技ハースは完全に引退する。大学卒業した後プラプラしてたけど、ハースストーンのおかげで無職続けられて最高に楽しかった。今までありがとうハースストーン。 https://t.co/4BM3rYP6pJ
— 岡伸介 (@okasinnsuke_hs) 2023年1月20日
生の声
元競技プレイヤーもんどさん
紹介したのはごく一部で、世界中から悲しみの声や改善案、HS競技プレイヤーの引退報告、次のステージをどうするかなどが今も発信されています。
感想
競技プレイヤーの活躍や配信を見てHSをプレイする方々も多くいるはずなので、辞める理由になってしまうと考えるととても悲しい思いでいっぱいです。
現在はコロナ禍も少しずつ収まってきて昔のような働き方に戻っている方も増えています。人々の可処分時間は有限で、遊びも多様化している中でわざわざハースストーンが好きで遊んでくれている人を裏切るような出来事があるのは怒りとか悲しみが混ざった感情を抱きます。
運営元のBlizzardに永遠に同じ規模感で大会を開いてほしい!というのは無理な話かもしれません。盛者必衰、いつまでも盛り上がり続けるコンテンツはありません。去年からグランドマスターズが終わったり、変化があったのは間違いないですが、急すぎる変化です。いきなり賞金総額が1/5に減額とか思いませんでした。気持ちが追いつきません。
特にマスターズツアーで無名の選手が突如現れたりといったことはもう見れないこと、強豪を排出し続けていた中国プレイヤーが出れないこと、本家以外の地方配信がなくなったことは本当に寂しいです。
何より怖いのはHSの未来は明るくないのでは?という不安です。
「サービス終了」という文字も頭に浮かびました。
少なくとも「ハースストーンは終わらないコンテンツ」のような安心感はありません。終わらないものなどありませんが、まだまだ先だろうと高をくくっていたものが目の前に出てきてしまいました。来年は賞金大会が0でHS競技シーンが一切消え去る可能性もあります。
こういったユーザーの不安も先読みしているようで少しイラッとしますが、同ページのFAQにこのように記載されています。
競技シーンの衰退は認めていそうです。
Youtubeの契約金で競技シーンが運営できていたということなのでしょうか。
2024年の競技シーンは本当に不安です。2022年以前の規模感に戻してくれることを期待したいです。
少なくとも盛り上がりが感じられないゲーム、続けても未来が明るくなさそうなゲームを続ける理由は少ないため、2023年は明るいニュースや改善に期待したいです。
本当に面白いゲームなのに、もったいないです。
おまけ
2021年までの世界選手権の道のりは↓のような感じでした。
※2022年はグランドマスターズがなくなった影響で世界選手権の出場条件が異なりました。