クロムの頭の中

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【ネタバレなし】「超探偵事件簿 レインコード」ゲームレビュー

https://www.spike-chunsoft.co.jp/raincode/

前書き

こんにちは。初めてゲームレビュー記事を書くクロムです。
記念すべき初回は「超探偵事件簿 レインコード」のネタバレなしレビューを行います。

最初に結論を書くと面白かったです!
気になっている人は今すぐプレイしましょう!きっと後悔しないと思います!
超探偵事件簿 レインコードの概要は以下の通りです。

概要 内容
ハード Nintendo Switch専用ソフト
ジャンル ミステリー
発売日 2023年6月30日(金)
価格(DL版) 6,980円(税込/マイニンテンドーストア)
価格(パッケージ版) 5,709円(税込/Amazon)

あらすじ

雨が降り続ける街カナイ区は、超巨大企業アマテラス社の支配下にあり、未解決事件が多発している。
事件の調査に乗り出すのは、未解決事件の撲滅を掲げる組織世界探偵機構に所属する超探偵たち。
幽体離脱/生命体探知/念写/動物調査/変装/過去視/超聴覚/時戻し/降霊術……
これらの探偵特殊能力を用いて事件の真相を暴く!
記憶喪失の主人公ユーマといつの間にか契約していた死に神ちゃんは、超探偵たちと協力しながら、未解決事件の解決を目指していく。

youtu.be

ネタバレなしレビュー

6つの評価軸でそれぞれ10点満点で評価を行います。

【ストーリー】物語が面白かったか
【キャラの魅力】キャラの魅力が際立っていたか
【演出】ゲーム演出が優れていたか
【リプレイ性】再度プレイしたくなるか
【謎解き】謎解きが面白かったか、難しすぎなかったか
【期待度】今後のアップデートや次回作が期待できるか

ストーリー:10点

ネタバレなしレビューなので詳しいストーリーには触れませんが、非常に面白い内容でした。
アクセル全開の序盤、一見不可能に見える怪奇事件の連続、不可能トリックの謎解き、超探偵の能力を活用、そして物語のオチまでぶっ飛んでいました。

筆者はダンガンロンパ1~V3をプレイ済みですが、過去シリーズにに負けないくらいストーリーが面白かったです。
ダンガンロンパシリーズから通して「最終章の謎解き」は基本的に「舞台装置の謎解き」を行います。これが特に面白かったです!
何故カナイ区は雨が止まないのか?
何故アマテラス社は強権的なのか?
主人公の過去とは?
死に神ちゃんとは?
思わせぶりな謎キャラは誰なのか?
といった作品そのものの違和感を払拭する謎解きは爽快でした。

是非最後までプレイしてほしいです!

キャラの魅力:10点

本編はほぼフルボイス化されているので、喋らないセリフがサブストーリー(任務)くらいしかありません。主人公ユーマと死に神ちゃんはずっと喋りっぱなしです。

ダンガンロンパでは「日常パート」でキャラの魅力を掘り下げが行われていましたが、レインコードでは「探偵達の語らい」という探索要素に置き換わりました。
この「探偵達の語らい」は見なくても本編を進めることができるので、ダンガンロンパシリーズのように日常パートが強制イベントではなくなりました。
ただ「探偵達の語らい」を開放するアイテムは進行状況で進入不可能になる場所に転がっていたりするので、日常パートを見るには本編クリア後に探索するのがいいかもしれません。その点は少し面倒で、キャラの日常パートを見たくても見れないという状況がかなり続くと思います。

全員キャラが立っているのですが、特に際立っているのが死に神ちゃんです。大好きになります。死に神ちゃん役の鈴代紗弓さんが素晴らしすぎます。
ぼっち・ざ・ろっく!の伊地知虹夏役、原神の綺良々役など幅広く活躍されていますが、死に神ちゃんの演技は必見です。セリフ量がえげつないです。

超探偵事件簿 レインコード伊地知虹夏 (いじちにじか)とは【ピクシブ百科事典】原神」新キャラ「綺良々」CVが鈴代紗弓さんに決定! - GAME Watch

演出:8点

ストーリーが良くても見せ方がそのままだと単調になってしまいがちなミステリーゲームで、ダンガンロンパチームの演出の良さはやはり際立っていました。
キャラのモーションの作り込み、セリフの言い回し、事件現場に転がる謎の数々、それらが新鮮で驚きを持ってド派手にゲームを彩っています。
特に今作の新要素「謎迷宮」では、ゲームならではの派手で強烈な演出が見られて満足でした。特に最終章の演出は最高でした。

欠点を挙げるなら、QTEの多さや使い回しが目立つような演出もあったのが少しマイナスです。

リプレイ性:3点

やりこみ要素は薄いです。
やはりミステリーなので謎がわかったうえでもう一度プレイとはなりにくいです。
対戦ゲームや探索アクションのように繰り返し遊ぶことは少ないでしょうが、一度プレイすれば他の遊びに移りやすいゲームとも言えます。

日常パート「探偵達の語らい」開放のためにマップを探索する必要があるので、そこがやりこみ要素でしょうか。

謎解き:9点

最終的には誰でも解けます。
ダンガンロンパシリーズと比較して、難易度が低くなっていると感じました。
調査パートで怪しい人物が浮き彫りになってきて、その人がそのまま犯人ということがありました。
筆者は謎がわからず進まないほうがストレスなので、難易度が低いほうがサクサク進めて面白かったと感じたため高評価です。

超探偵事件簿 レインコード デジタルデラックスエディション

「ノンストップ議論」にあたる「推理デスマッチ」はアクションなので多少慣れは必要ですが慣れれば簡単です。最初はタイミングがわかりにくいと感じると思います。間違えても死に神ちゃんのヒントがかなり的確なので易しいです。推理デスマッチに入る前のロードは異常に長いのが玉に瑕です。

主人公を強化する「スキル」は経験値制かつスキルツリーに変更されたので比較的早期に多くのスキルを装備できます。スキルを装備すればかなり難易度が低くなるのでおすすめです。

謎解きの数はかなり多く、解き応えがあります。選択肢を選ぶ謎解きが多いため、どれだけミスっても最終的には解けます。

「死に神ちゃん危機一髪」だけは取っ掛かりがつかめないと永遠に解けないのですが、文字数もあまり多くないので大丈夫なはず……です。

期待度:5点

追加DLCへの期待度や続編期待値を評価します。

今後追加されるDLCの内容が公開されています。

www.famitsu.com

この記事によると「デスヒコが主人公の事件」が7/27に追加されるようです。
販売ページでは、スマブラSPやマリカー8のように追加コンテンツが4段階に渡って公開される予定です。

これら4種のDLC(シーズンパス)とデジタルアートブック/デジタルサウンドトラックがセットになった「デジタルデラックスアップデート」が4,400円。
シーズンパスが2,400円(7月発売予定)、単品では660円で販売されていますが、少し悩んでしまいます。悩む理由は少しネタバレになってしまうので書けないのですが、個人的には様子見です。

他媒体での展開は活発です。8月に漫画/小説が発売されるようです。
この辺りはファンとして嬉しいですね。

続編期待値は部分的にネタバレになるのでここでは書きません。
ネタバレありレビューで書くと思います。

総合評価:45点/60点

ストーリー:10
キャラの魅力:10
演出:8
リプレイ性:3
謎解き:9
期待度:5

「レインコード」レーダーチャート

大きなマイナス要因は「リプレイ性」と「期待度」です。
初見が一番面白いミステリーゲームにリプレイ性を求めるのは良いとは思えませんし、DLCや次回作以降の展開に期待できるかというのも売上や制作側の見込み次第なので評価するのも微妙かもしれません。

他の「ストーリー」「キャラの魅力」「演出」「謎解き」は非常に高水準でした。

筆者が謎解きが得意というわけでもないですが、かなりテンポよく進めることができました。仮に間違えてもペナルティは少なめです。選択肢を絞るスキルを多めに取得するとより早くクリアできます。
テンポと言えば、ほぼフルボイスなのでストーリーパートは少しテンポが遅く感じましたが、30~35時間程度で遊べるのでゲーム全体の展開は速めです。

ダンガンロンパ好きはレインコードをプレイすべき?

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最後にこの点に触れて終わります。
学園モノでもデスゲームでもない探偵モノという新機軸なので違和感はあるかもしれません。
レインコードではダンガンロンパという「縛り」では絶対にできないトリックが多いです。その点は非常に新鮮でした。
色々と変更点はありますが、小高和剛さんの描く癖の強い刺さるシナリオは健在です。

ダンガンロンパ好きはプレイすべきです!

もちろん「レインコードが初ミステリーゲーム!」という方にもめちゃめちゃおすすめです。「レインコード」の制作陣がつくった「ダンガンロンパシリーズ」をまだプレイされていない方は、現在Switchでシリーズ1-2-3全てを1つにまとめたダンガンロンパトリロジーパックも発売中です。
発売時は1本約6,000円ほどの値段で発売されたシリーズが、3本まとめて4,500円(2023/7/9時点)程度で購入できるので非常にお得です!